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神戸市立外国人墓地をご存じですか。


外国人墓地がある再度公園・再度山永久植生保存地とともに、日本国指定名勝にも選ばれています。
この日本国指定名勝とは、国が文化財保護法に基づいて指定されている場所です。

広大な土地に多くの緑の木々が生い茂り、六甲山地でもあるため気温も少し低く風が爽やかに吹いており、とても閑静な場所です。
こんな素敵な場所に、神戸の外国人墓地があります。

ここには、初代神戸港長のジョン・マーシャル氏や、ラムネの発明者であるアレキサンダー・キャメロン・シム氏など他にも多くの著名人の方が埋葬されています。

神戸の外国人墓地は当初、居留地の東側に隣接する小野浜新田(現在の神戸市中央区浜辺通6丁目)にありました。当初、外国人の方々は山手へ墓地を移転するよう日本側へ何度も要請していたそうです。その後、新たに約3000坪の墓地を葺合村春日野(現在の中央区籠池通4丁目)に造成しました。この墓地が、春日野外国人墓地です。

やがて神戸港の発展に伴い、小野浜外国人墓地にも市街化の影響。春日野外国人墓地は狭くなり、居留外国人から対策を求められたのを受けて、両外国人墓地の墓碑を現在の外国人墓地へ移転されました。

神戸市立外国人墓地は、一般公開されていません。ご注意ください。
ただ、事前申し込みが必要ですが毎年4月~11月の第4日曜日に限り無料で一般公開されています。

そして、ここにはラインの館の建築主である「J.R.ドレウェル」夫人も埋葬されています。
生前、インタビューを受けたドルウェル夫人の言葉に「私はもうすっかり東洋人になりましたよ」と残されています。多くのご婦人から親しまれ、日本を愛し、神戸を愛したドルウェル夫人の姿が目に浮かんできます。

異人館に訪れる際に機会があれば、日本や神戸の生活・文化に影響をもたらせた神戸市立外国人墓地の見学の旅も候補に入れてみてはいかがでしょうか。

なお、墓地の写真は遺族や関係者の皆様への敬意を表し、この場では差し控えさせて頂きます。

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